中小企業診断士の一次試験で使った教材レビュー|実際に役立った3冊を紹介
はじめに:教材選びで悩んだ私がたどり着いた3冊
独学で中小企業診断士を目指していると、まず迷うのが「どの教材を使えばいいのか」ということ。
書店にもネットにも情報はたくさんありますが、最終的には「自分に合うかどうか」が重要です。
私は「過去問完全マスターを完璧にできるようにすること」を軸にして学習しており、それを補完する形で他の教材も活用してきました。
この記事では、実際に私が使って「これは使える!」と感じた3冊を、リアルな感想とともに紹介します。
1. 過去問完全マスター|最も信頼できる本番対策ツール

おすすめ度:★★★★★
分野別に過去問が整理されており、アウトプット中心に勉強したい人には欠かせない1冊です。
良かった点:
- 過去の出題傾向を分野別に把握できる
- 実際の試験と同じ形式で慣れることができる
- 知識を「使える状態」に仕上げる訓練になる
気になった点:
- ボリュームが多く、繰り返すにはある程度時間が必要
私は4〜5周繰り返して、知識が自動化されるレベルまで解き込みました。
診断士試験はアウトプット中心の試験なので、最も頼りにしていた教材です。
2. スピード問題集|定着確認と弱点把握に

おすすめ度:★★★★☆
スピードテキストとセットで使うことが多い問題集。一問一答形式で、アウトプットの初期段階として非常に有用です。
良かった点:
- テンポよく解けてリズムが生まれる
- 間違えた問題をマーキングしやすい構成
- 分からないところが明確になりやすい
気になった点:
- 解説が簡素なので、自力で補足しないと理解が浅くなりがち
私はこの問題集も4〜5周し、正答率がほぼ100%になるまで繰り返しました。
演習初期に使うにはちょうどよく、「知識の穴探し」として非常に重宝しました。
3. TAC スピードテキスト|補助教材として位置づけ

おすすめ度:★★★☆☆
中小企業診断士の受験生なら一度は手に取るであろう定番のテキスト。全科目に対応しています。
良かった点:
- 情報が網羅的に整理されており、必要な知識にすぐアクセスできる
- 図解が豊富で、補足理解に役立つ
気になった点:
- 内容がやや詰まっていて、最初から「読んで覚える」のには不向き
私はまず1周ざっと通読し、その後は問題を解いていて分からなかった部分を辞書的に補足する形で活用しました。
「読む教材」というよりは、「分からないときに調べる教材」として使っていました。
まとめ:自分のスタイルに合った使い方を
私の学習スタイルは、アウトプット中心の反復学習です。
教材の活用ステップは、以下のような流れでした:
- スピードテキストをざっと1周読み、全体像を把握
- スピード問題集を使って、1〜2周ほどで「わからない箇所」を洗い出す
- 洗い出した弱点を補足しながら、スピード問題集をさらに4〜5周
- 演習力を上げるため、過去問完全マスターを4〜5周繰り返し、得点力を強化
- わからない部分や不安な知識は、その都度スピードテキストで調べる
特に過去問を「使える知識」に変える段階で、スピード問題集との組み合わせは非常に効果的でした。
- 過去問完全マスター → 本試験対応力の要(4〜5周)
- スピード問題集 → 知識の穴埋め・確認(4〜5周)
- スピードテキスト → 調べる用・理解補助(初回1周+随時)
インプットよりアウトプットに時間をかけたい人にとって、この順番と使い方はかなり再現性が高いと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
次回は「勉強中にやってよかった習慣」についてもご紹介します。
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