中小企業診断士を目指して変わった私の考え方と行動|学びが生活に与えた影響

中小企業診断士の勉強を通して変化した思考や行動を表すアイキャッチ画像。ビジネスマンのイラストと成長を示す階段のデザイン。 価値観・行動の変化

はじめに:「資格を目指す=人生が変わる」は本当だった

「資格なんて取っても、実務では意味がないんじゃないか?」
かつては、そんな風に思っていた私がいました。

しかし中小企業診断士を目指すようになってから、試験に合格する前からすでに自分の中で大きな変化が生まれていることに気づきました。
思考の仕方、時間の使い方、学びへの向き合い方……。どれも、少しずつ確かに変わっています。

この記事では、私が診断士の勉強を通じてどのように考え方や行動が変わっていったかを、実体験に基づいてご紹介します。
これは単なる資格の話ではなく、人生がより豊かになっていく「プロセス」の話です。

1. より「数字と構造」で捉えるようになった

 グラフや構造図を見ながら論理的に考える人物のイラスト。

診断士の学びを通して、物事を「数字と構造」で捉える視点がより強くなりました

私はもともと数字に強い苦手意識があったわけではありません。
仕事でもレポートを読んだり、KPIを元に営業戦略を立てたりと、数字には日常的に触れていました。

ただ、それでも診断士の勉強を始めてからは、

  • 数字の背後にある構造や因果関係を意識するようになった
  • 財務諸表や統計データを「読む」だけでなく「活かす」視点が育った
  • 課題を構造的に整理し、論理的にアプローチする姿勢が自然と定着した

ニュースを見ても「企業の売上が増加」などの見出しにとどまらず、「なぜ?」「どの戦略が寄与した?」と裏側を想像するクセがつきました

これはまさに、診断士の勉強が思考を「経営者目線」へと引き上げてくれている実感です。

2. 学びが点でなく「線」としてつながるようになった

光る電球やパズルがつながる様子、本を開いているイラスト。

私にとっての転機は、第一子の育休中に受験した応用情報技術者試験の合格でした。
この経験で、「体系的に学ぶことの楽しさ」を再発見。

その延長で診断士の勉強を始めてみると、さらに大きな気づきがありました。
それは、学びが“線”としてつながっていく感覚です。

  • 経済学と企業戦略がリンクし、経済ニュースがより深く理解できる
  • 財務会計の知識が、実務の提案書や戦略立案にも役立つ
  • マーケティングの知識が、SNS発信やブログ運営にも応用できる

ある日、ドラッグストアで売場を眺めたとき、「これは棚ごとの収益最大化を狙った陳列か」と自然に思えた瞬間がありました。
日常の中に、経営視点が入り込んでくる変化に、自分でも驚きました。

そして何より強く感じたのは、

「学びそのものが目的になっていい」ということ。

社会人の勉強は「成果につながらないと意味がない」と言われがちですが、
学ぶことで思考や視野が広がること自体に価値があると、私は実感しています。

3. 「自己投資」を自然にできるようになった

光る電球やパズルがつながる様子、本を開いているイラスト。

診断士の勉強を始めてから、自分への投資を迷わずできるようになりました

私はもともと書籍を読むのが好きで、情報収集にも前向きな方でした。
ただ、「今は忙しいし、また今度でいいか」と行動を後回しにすることも多かったのが正直なところです。

しかし今は、

  • 必要な本や教材には迷わず投資する
  • 興味あるテーマがあればすぐに深掘る
  • 「将来の自分にきっと役立つ」と信じて動ける

診断士とは直接関係のない分野――たとえば行動経済学や心理学の本も積極的に読むようになりました。
それらが仕事や家庭のコミュニケーション、ブログの発信力にもつながっていく感覚があります。

自己投資とは「今の自分を信じること」でもある。
そんなふうに、前向きに行動できるようになった自分がいます。

4. 「朝時間」で人生を設計するようになった(※現在は一時中断)

ノートに書き込み、コーヒーやトーストを用意して早朝に学習する様子のコラージュ画像

中小企業診断士の勉強は長丁場。子育てと両立しながら学び続けるには、限られた時間をどう活かすかが鍵でした。

特に一次試験の勉強をしていた当時、私は毎朝4時に起きて勉強する生活を送っていました。
子どもが1人だったその時期は、早朝が唯一まとまった時間を確保できる貴重なタイミングだったからです。

  • 起床後すぐにカフェインをとって脳を覚醒
  • 学習計画を週単位で立て、進捗をチェック
  • 「この90分でここまでやる」と明確なゴールを設定して集中

「やる気があるからやる」ではなく、「やる時間だからやる」ことを習慣化できたのは、勉強以外にも活かせる大きな財産です。

ただし、現在は第二子の誕生もあり、朝4時に起きる習慣は一時中断しています。
今の生活スタイルでは、同じような勉強環境を整えるのは現実的ではありません。

それでも、あの頃の経験は確実に自分の中に残っています。

朝活ができなくても、あの頃身につけた「時間への意識」は今も自分の中にある。

まとめ:診断士を目指すことで、人生は静かに動き始めた

中小企業診断士という資格を目指す過程で、私はこんな変化を得ました:

  • 「数字と構造」で物事を見るようになった
  • 学びが点ではなく“線”としてつながっていった
  • 自己投資を前向きに、自然にできるようになった
  • 朝時間を起点に、生活と人生を設計する力が育った

試験に合格することはもちろん大きな目標です。
でも、それ以上に大きいのは、「目指すことで得られる変化そのもの」だと私は思います。

中小企業診断士に少しでも興味がある方へ、声を大にして伝えたい。

「合格したら変われる」のではない。
目指したその日から、人生は動き出す。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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