中小企業診断士一次試験 合格体験記|想定外の結果でつかんだ合格への道

黒板の背景に「中小企業診断士 一次試験 合格体験記」と書かれたアイキャッチ画像。桜のイラストとチョークが添えられ、春の合格を連想させる明るい雰囲気。 受験体験記・モチベ管理

勉強開始と戦略の転換

私が中小企業診断士の一次試験に向けて本格的に勉強を始めたのは2023年10月。試験本番は2024年8月で、約10ヶ月の準備期間を取り、免除となっていた「経営情報システム」を除く6科目を一発合格することを目指してスタートしました。

最初は6科目すべてを並行して学習していたのですが、年明けの2024年1月、進捗や理解度を見直した上で、「このままでは全科目を一度に仕上げるのは厳しい」と判断。そこで戦略を大きく転換し、学習のリソースを特定科目に絞ることにしました。

なぜ3科目に集中したのか?

戦略変更の背景には、一次試験の「科目合格制度」の存在があります。これは、60点以上を取得した科目は3年間有効となり、その間は再受験が不要となる仕組みです。7科目を一度に突破するのではなく、数年かけて積み上げていくことも可能です。

私が選んだ3科目は以下のとおりです:

  • 経済学・経済政策
  • 経営法務
  • 中小企業経営・政策

この3科目に集中した理由は二つあります。

1つ目は、一次試験でしか使わない「単科型」科目であること。これらは二次試験とは直接的な関係が薄いため、一次試験のうちに集中的に処理するのが得策と考えました。

2つ目は、残りの「財務会計・企業経営理論・運営管理」は二次試験と強く関わるため、翌年に回して二次試験の学習との相乗効果を狙うという戦略的判断でした。

想定外の結果と一次試験の突破

筆者がテストを受けた、2024年中小企業診断士一次試験の問題冊子が6冊分載っている写真。
実際に私が受けた一次試験の問題の表紙です。

試験当日は、計画通りに勉強していた3科目に加え、まったく準備をしていなかった残り3科目(財務会計・企業経営理論・運営管理)も「念のため」受験しました。

ただし、これらの科目は直前の数ヶ月間は完全に未学習で、試験当日の休憩時間にそれぞれ20分ほどテキストをざっと読み返しただけです。

中でも財務会計に関しては、個人的に最も不得意意識が強く、「絶対に40点は取れない」と思っており、足切り確実と本気で思っていました

逆に、中小企業経営・政策はしっかりと時間をかけて勉強しており、60点は超えるだろうという期待があったものの、結果は想定外でした。

科目名勉強状況得点
経済学・経済政策しっかり勉強68点
財務会計当日の休憩時間に復習のみ60点←まさかの合格
企業経営理論当日の休憩時間に復習のみ83点←まさかの高得点
運営管理当日の休憩時間に復習のみ57点←まさかのあと一歩で合格点
経営法務しっかり勉強72点
中小企業経営・政策しっかり勉強55点←まさかの科目不合格得点

合計得点は(経営情報システム60点換算で)455点で合格。

財務会計や企業経営理論、運営管理で科目合格できていたことも驚きでしたが、自己採点で一次試験全体に合格していたことが判明したときが、何よりも一番衝撃的でした。 万に一つも合格するとは思っておらず、結果を見た瞬間は現実感がありませんでした。

今後の目標

今回の合格により、一次試験の全科目要件を満たすことができました

多少勉強はしていたとはいえ、マークシート運で、本来の実力より100点くらい上乗せされてると思います。。ただありがたいことにこれにより、今後は一次試験を受ける必要はなく、中小企業診断士二次試験の合格に向けた学習に集中する段階に入ります。

あまり勉強していなかった「財務会計・企業経営理論・運営管理」などの内容をあらためて整理し直し、論述力や分析力を磨きながら、二次試験合格を目指して取り組んでいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が、これから中小企業診断士試験に挑戦される方の参考になれば幸いです。

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